入院中の隣人物語(その3)
『生保夫婦』
入院しているとたくさんの人と出会いがある。
もちろんカーテン越しではあるが、色んな物語がある。
生保夫婦について記載したいと思います。
生保夫婦は、その名の通り生活保護を受給している夫婦の事です。
この夫婦についても、私は大変衝撃を受けました。そして生保について見直しを是非おこなってほしいと心から思いました。
まず、生保の凄いところは入院費が元からタダであることです。
そして、な・なんと食費もタダです。
この生保夫婦は、旦那45歳、嫁25歳でした。
え?なんで?なんで、そんな歳の差があるの?と思われるかもしれませんが、実はここにも良くできた仕組みがあります。一人で受給するよりも、夫婦で受給する方が、生保のお金がたくさんもらえるからです。
実際にこの夫婦は月18万~20万程度受給してるとお話ししてました。まぁ、これも医者に?病院でお話ししてる内容なので、実際はもっと貰っているかもしれません。
この生保夫婦は、旦那が糖尿病、奥さんが偽うつ病で働けないと役所に申請している訳です。
で、奥さんの偽うつ病で入院したり、旦那の糖尿病で入院したりしてよく病院に来るという話しを後で伺いました。
生活は、木造アパートの2階で2DKだと話してました。そして、ミニチュアダックスフントを飼っているらしいです。
格好は、少し汚れた服を毎日来てて、匂いもキツイです。なので、この2人が部屋にいるとすぐにわかってしまいます。
私が入院してた時は旦那が入院してたのですが、奥さんはいつもお昼にやって来ます。
何故、お昼にやって来るかと言いますと、お昼ご飯を食べるためです。
旦那が病院で出されているお昼ご飯を奥さんが食べます。そして、夕飯も同じく病院食を食べて、奥さんは帰って行きます。
私が衝撃を受けたのは、毎日、病院から隣の駅にあるパチンコ屋に通っていることです。そして、朝パチンコして負けた時にお昼に病院に来て食事をしているって事です。
もし、奥さんがパチンコで勝っている時は、旦那は病院に散歩に行ってくると話してパチンコに行きます。これは、いつも朝に奥さんと携帯で話してる内容を聞いて知った衝撃の事実です。
しかも、奥さんが負けてるけど、もう少しで出そうと言った時は(電話越しにそんなニュアンスで聞こえてきます。本当なら部屋で電話してはいけないのですが、生保さんにはそんなの何も関係なんでしょうね。きっと…。)
『誰か、知っている人いるだろ?』『〇〇さん、××さん、△△さん辺りはいないのか?その人に借りろ。それは絶対出るぞ!!』と話したりしてます。
ニュースなどでも報じられてる通り、パチンコ屋の1円パチンコ等は老人や生活保護受給者で成り立ってます。本当に、パチンコ屋には生活保護の人が多々います。なので、お互いにネットワークが出来ているんですね。
そうそう、余談ですが、旦那の病院に散歩に行ってくると言って出かけるパターンについてですが、実は病院によっては糖尿病患者は、食後に運動をするって理由で外出(散歩)が許されてます。
病院の面会時間、20時迄に戻って来るのであれば、散歩に出かけられます。その散歩を利用して旦那はパチンコ屋に行きます。(奥さんが勝っている時)
結局、この夫婦はこのパターンを1か月程度続けて、退院して行きました。
因みに、私が入院している間に2回会いましたので、かなりの常連なんでしょう。そのお金が税金から支払われているのかと思うと凄く腹立たしくて、いっさい口は聞きませんでしたけどね。
因みに、私がアングリした(開いた口が塞がらなった)話しもあります。
それは、奥さんの旦那に向かって発言した衝撃的な一言でした。
『私は、1日1000円で生活してるのよ!』
この一言は、一生忘れないと思います。
なぜなら、その1000円の使い道がおかしいからです。
1000円を何に使っているかと言いますと、【病院から家までのタクシー代】です。病院から自転車で約20分のところに家があるそうですが、そこまでいつも病院からタクシーで帰っているそうです。
その1000円でも、1メーターでつくであろう距離なんで、残りのお金はコンビニでおやつを買って食べているようなことを言ってました。
コンビニのおにぎりやジュース、病院の昼飯、夕飯(因みに大盛は無料なんでいつも大盛にして2人で食べてます)、パチンコ・・・。
これが生活保護の実態なんだと判明した時には本当に衝撃を受けました。
ここまで珍しい生活保護の方もいましたが、やはり病院には普通の生活保護の方もいました。
共通して言えるのは、パチンコ・ギャンブル好きである事、iPadやiPhone等を普通に所持していること、病院に入院費は払っていないこと。
これらの共通点があれば、すぐに判明します。『生保夫婦』についてでした。